ウェディングドレスは一生に一度の晴れ舞台である結婚式でしか着ることのできない特別な衣装です。たくさんの種類や形がありますが、自分に似合うのはもちろん、着る季節に合う色みやデザインを選びたいものです。今回はそんなウェディングドレスの選び方をご紹介します。きっと、より一層映えるドレスを探せるでしょう。
ウェディングドレスの基本的な選び方
ウェディングドレスの基本的な選び方は主に、形、デザイン、色の3つの観点からです。それぞれどのような違いや特徴があるか、選び方と一緒に確認してみましょう。
形で選ぶ
ウェディングドレスの形には、いくつかの種類があります。代表的な例がこちらです。
・Aライン
・マーメイド
・プリンセスライン
・ベルライン
・エンパイアライン
Aラインはウェディングドレスのイメージそのもので、アルファベットのAの形に沿ったデザインです。ウエストから裾までのラインがまっすぐ伸びていることから、スタイルが非常に綺麗に浮かび上がります。
マーメイドデザインは人魚を彷彿とさせるような形で、裾のあたりまで身体の形に沿わせており、裾から広がる形でいわゆる骨格ストレートの体型の人に相性抜群の形です。
プリンセスラインは、裾の広がりがAラインよりも大きく、名前の通りプリンセスのように可愛らしい印象を持つウェディングドレスの形です。
ベルラインはプリンセスデザインによく似ている形ではありますが、スカート部分の布の大きさと量が比較的大きく、ボリューミーさが特徴的です。
エンパイアラインは、胸元から下がスカート部分になっており、すとんと落ちた裾が大人の雰囲気と魅力を惹き立たせています。
このように、ウェディングドレスの形だけでも印象はかなり変わってくるのです。
デザインで選ぶ
形のほかにも、デザインでウェディングドレスの印象は変わります。たとえばスカート部分の布が折りたたまれ花の形をしているデザインや、後姿に大きなリボンがあしらわれているデザインでは、一気に可愛らしい印象に変わります。
また、細かいレースを何枚も重ねられたデザインの場合は、その透き通るようで最深まで見えないもどかしさが大人の雰囲気を纏わせます。デザインひとつで個性を表現できるので、自分を表すつもりで選んでみましょう。
色で選ぶ
ウェディングドレスの色は白一色だと思っていませんか?実は白にはたくさんの色が用意されています。混ざり気のない真っ白から、柔らかい印象のオフホワイト、きつい印象にならないミルキーホワイト、胡粉色など、さまざまな白があります。選び方は違和感があるかないかだけで充分です。しっくりくる白色が、最適な白色です。
季節に合わせたウェディングドレスの選び方
ウェディングドレスの選び方のひとつに、式を挙げる季節を考えることも大事です。その季節に合うウェディングドレスの形やデザインで季節特有の景色や空気をも自分の衣装として纏うことも素敵です。それぞれの季節ではどのようなウェディングドレスがよいでしょうか。
桜やツツジの花を纏う春
春はやはり草花が生い茂り、さまざまな生き物がいきいきする季節です。ウェディングドレスも華やかな印象を持つデザインを選ぶとよいです。プリンセスラインかベルラインのふんわりした形で、スカート部分など大きい面積のところには花やリボンをあしらわせて、草花や蝶を彷彿とさせると非常に明るい印象になります。
涼やかさをイメージする夏
夏はやはり暑さが悪い印象になりやすいですが、それを逆手に取りましょう。レースやシフォン素材の布を中心とした素材のマーメイドの形のドレスで身を包み涼やかな海をイメージさせれば、暑い夏も花嫁を惹き立てる要素となります。大事なことは、涼やかさを持たすことなので、重たい絹のような素材はできるだけ避け、透け感が美しい布を使ったドレスにするように心がけましょう。
景色に映える秋
秋といえば、紅葉です。紅葉の赤とウェディングドレスの白のコントラストはどの季節にも負けないくらい美しいものです。それを念頭に入れ、秋の景色に馴染むかつ浮きたつような白色を探すようにしましょう。オフホワイトのような柔らかい白色を選ぶようにすれば、紅葉の赤とも馴染みがよく、かつウェディングドレスが映えます。できれば横に紅葉に似た色の布を並べて置き、色合いを確かめながら選ぶようにしましょう。
煌びやかで凛としたイメージの冬
冬のイメージカラーはまさに白色です。冬は真っ白なウェディングドレスが一番似合う季節でしょう。そこに、冬の雪をイメージするビジューやラメがちりばめられているデザインなら、冬の凛とした空気が具現化されたような雰囲気になり、より一層季節にマッチします。
季節に合わせたカラードレスの選び方
お色直しには欠かせないカラードレス。さまざまな色やデザインが用意されているカラードレスだからこそ、迷ってしまいます。季節ごとに合ういちおしのカラードレスの選び方をご紹介します。
うららかな陽気を彷彿させる春
春はやはり淡いピンクや黄色が映えます。春は出会いやはじまりの意味を持ちますが、ピンク色にも同じ「人と人がつながってゆく」という意味があります。季節と色の意味を結び、結婚式に参列する人たちへのメッセージを届けることもドレス選びにおいて素敵なことです。
爽やかな風を感じさせる夏
夏の爽やかさを演出するには、水色や黄色、青のカラードレスをおすすめします。夏の海や空、夏の花の代表であるひまわり畑を彷彿とさせる色は元気な印象を持たせます。涼やかさを表したい場合は青系の色を、元気さや明るさを出したい場合は黄色やオレンジを選ぶようにしましょう。
落ち着いた雰囲気の秋
秋はどの色もとても似合います。とくに赤系の色は紅葉もイメージでき季節にもぴったりです。カラードレスの代表的である赤色を選んでしまうと面白味に欠けると思った場合は、デザインに工夫して差を作ってみましょう。
雪景色に合いながらも温かみを感じる冬
冬の季節も、どんなカラードレスであってもよく似合います。思い切って赤色にしてぱっと晴れやかにしてもよいですし、オレンジやピンクで温かさを演出することもよいでしょう。シフォンやレース素材の生地であれば一層優しい印象を与えてくれます。
まとめ
いかがでしたか。ウェディングドレスひとつとっても、さまざまな形やデザイン、色合いがあります。季節によって合わせ方も多様です。あなたのなりたいイメージや結婚式を挙げる季節、そしてあなたが持たれたい印象をもとにウェディングドレスを選ぶようにしましょう。また、カラードレスにおいては、色を自由に選べるからこそより演出の選択肢が広がります。色と形、デザインの掛け合わせであなたのよさを引き出してください。納得の行くウェディングドレスの選び方ができれば、きっと忘れられない結婚式になるでしょう。