結婚式でドレスをレンタルすることが決まったら、さまざまな不安が頭をよぎるという方も多いと思います。特に、万が一ドレスを汚してしまったときの対応に関しては、「どうしたらいいの?」と考えている花嫁さんもたくさんいるはずです。今回はそんな方のために、貸衣装で借りたドレスを汚してしまった場合の対応についてお伝えしていきますよ!
ドレスが破れやすい要注意シーン!
ドレスは素材の風合いやデザイン・シルエットを活かすために、非常にデリケートなつくりとなっているものもあります。ですが、ほんの少し気遣うだけで綺麗に使用することができます。
ドレスが破れやすいシーンですが、ツメやアクセサリーなどが原因になることがあります。無意識のうちにドレスを傷つけてしまう原因の一つとしてあげられ、ほかにも鋭利なものなどには注意して使用してください。
特にネックレスやリングなどのアクセサリーの重ね付けは傷の原因となるでしょう。デリケートな製品が多いので、重ね付けは控えた方がよいでしょう。
他にも持ち運びの際にスレやキズが生じることがあります。自転車やバイクのカゴに入れての持ち運びは注意するべきでしょう。
またヘアセットをしたままのドレスを着替える際にも気を付けてください。ヘアセットをしているとピンや髪飾りなどが頭に付いている状態になります。
そのままの着替えたりするとドレスに引っ掛かり破れる原因となるでしょう。ドレスが破れるのは無意識のうちに起こることが多く、破ってしまうと補修費がかかる場合があります。また使用不可となってしまうと買取になることもあり注意して取り扱いましょう。
ドレスが汚れやすい要注意シーン!
せっかく自分が気に入ってレンタルしたドレスですから、できることなら汚したくはないですよね。汚さないためにはまず、どんなシーンでドレスが汚れやすいのか知っておくことが重要となります。意識をして対策するだけでも、汚してしまう確率をぐっと減らすことができるためです。みなさんも、要注意シーンと対策を頭に入れて、結婚式当日を迎えるようにしましょう。
ドレスが特に汚れやすいのは、披露宴の最中です。披露宴では食事をしたり、ゲストと乾杯をしたりすることになりますから、ドレスを汚すものとの接触が多くなります。飲食時や乾杯時は、いつもよりも上品な動作を心がけるようにしましょう。ハンカチやナプキンなどを膝の上に置いておくようにすれば、その部分はカバーも可能になります。
同様に、ファーストバイトの演出をする場合も気をつけましょう。パートナーにもドレスへの配慮を伝えておくといいかもしれませんね。その上で受け皿を準備しておけば、より安心して演出を楽しめるようになるのではないでしょうか。
また、会場を移動するシーンにも注意が必要です。裾が長いタイプのドレスであれば、どうしてもすってしまうので汚れます。トレーンなどがある場合は特に、移動時には誰かに持ってもらうことを徹底しましょう。
また、隣を歩くパートナーに踏まれて汚れる・破損するというのもよくあるトラブルです。結婚式でこのようなことが起こってはふたりの仲にも影響するかもしれませんから、こちらも意識してもらえるよう伝えておけるといいですね。
勿論、ゲストのテーブルの間を通るときも気をつけなければなりません。ブーケやドレスについた飾りがテーブルのものにあたってこぼれる、というトラブルが想定されるためです。
お色直し時などの移動にも注意を払うようにしましょう。キャンドルサービスを行う場合は特に、蝋がついたり焦げができたりする可能性がありますので、キャンドルを慎重に扱うことも忘れないでください。
披露宴中の乾杯や食事
披露宴では食事をしたり、ゲストと完敗をするシーンがあります。料理を口に運ぶ際にソースが垂れてしまったり、乾杯したときにドリンクがグラスからこぼれてしまったりするとドレスを汚してしまうことがあるので要注意です。
披露宴中に侵食するときは、動作を意識して上品に少しずつ口に運ぶとドレスを汚す可能性も低くなります。またナプキンやハンカチを膝の上に置いておくとよいでしょう。
赤ワインやソースなどの色が濃いもののシミはウェディングドレスには大敵です。食べるときは特に気をつけましょう。
他の会場への移動
挙式会場から披露宴会場や、披露宴会場から二次会会場などへの移動の際に汚れてしまうのがドレスの裾です。特にトレーンと呼ばれる引き裾は歩いて移動する際に地面にすってしまうので、どうしても汚れてしまいます。
移動の際は汚れないように、誰かにトレーンを持ってもらいましょう。二次会会場への移動は会場スタッフなどが付いてきてくれないので、あらかじめ誰かに頼んでおいた方がよいでしょう。
また隣を歩く新郎にドレスの裾を踏まれて汚れてしまったり、最悪な場合破れてしまうこともあるのでドレスの裾を踏まないように新郎にも気を付けてもらいましょう。
テーブルラウンド
お色直しに伴う入来場やテーブルラウンドなどもドレスを汚してしまうきっかけになります。ブーケやドレスの飾りがテーブルの上にあるグラスなどに当たり倒してしまったりすることがあるので、会場スタッフや介添人に誘導してもらってゆっくり移動しましょう。
火を扱うキャンドルサービスなどはさらに注意が必要です。ドレスが焦げてしまうこともあるので、キャンドルから目を離さないようにしましょう。
ファーストバイト
新郎新婦がお互いにケーキを食べさせあうファーストバイトですが、このときにケーキがドレスにこぼれて汚れてしまうことがあります。ドレスにケーキがこぼれないように受け皿を持って食べさせ合うようにすると防ぐことができるでしょう。
ドレスを破いてしまったらどうするべき?
パーティドレスは普段着よりデリケートな生地でできているので、ちょっとした衝撃で破損してしまったりすることがあります。万が一ドレスを破損してしまった場合、応急処置はせずにそのままにしておいた方がよいでしょう。
よかれと思って補修のために少しでも縫ったりしてしまうと、生地の穴などにより補償金の対象になる可能性があります。少しでも良い状態で返却したいと思って自己処理を施してもドレスの状態を悪化させてしまうことがあります。
そして着用中にほつれや穴が広がってしまいそうであれば粘着力の弱いテープで抑えるのもよいでしょう。またドレスのホックやボタンなどのパーツや装飾品が取れてしまったときは、その部品も一緒に返却しましょう。
取れてしまった部品があるかないかで補償額が変わってくることもあるので無くさないようにしましょう。またなにかあったら必要最小限の応急処置で返却しましょう。
そして返却の際は汚れや破損の内容、どのような状況だったかを伝えることで相手に与える印象は大きく違ってくるでしょう。また補償がゼロになるわけではありませんが、誠意をもってお詫びすることが大切です。
汚した場合のクリーニング代は高額!?
レンタルしたドレスを汚してしまったら、その分のクリーニング代がかかるのでは、と不安に思う方も多いでしょう。ドレスについた汚れが、通常のクリーニングでとれる範囲のものであれば、追加の料金は発生しないことがほとんどです。
しかし、通常のクリーニングで賄えないようなものになると、別途料金が発生する可能性もあります。例えば濃いシミや、焦げ跡や穴などができてしまった場合には、その分の費用がかかることが多いようです。
このあたりは契約をするドレスショップによっても対応が異なりますので、事前にしっかり確認をしておくようにしましょう。どの程度の汚れまで追加料金とならないのか、わからない場合は具体的に聞いておくと安心できますね。
「それでも心配!」という方は、ウェディングドレスの補償制度に入ることを検討してみてもいいかもしれません。加入の際は、レンタルをする時間や結婚式の内容などに合わせて考えていくと有意義な検討ができるでしょう。
また、ブライダル保険に入る、という方法もあります。ブライダル保険に入っておけば、万が一ドレスが破損した場合にも補償してもらえます。結婚式を挙げられなくなった際のキャンセル料や会場設備の破損などの補償もありますので、「ドレス以外にも結婚式に関する不安がある!」というカップルさんは、検討してみると安心できるのではないでしょうか。
結婚式には意外にも、ドレスが汚れやすいシーンがたくさんあるということがおわかりいただけたかと思います。せっかくの結婚式で借りたドレスを汚してしまってはテンションも下がってしまいますよね。そんなことにならないよう、結婚式の前にはあらかじめ汚れやすいシーンとできる対策を頭に入れておくのがおすすめです。勿論、「思いっきり楽しみたい!」という方には、保険などに入るのも賢い選択肢となるのではないでしょうか。